車両の概要
2005年2月の中部国際空港開港に先立って、同年1月の空港線開業に合わせて登場した車両。
パノラマカー系列にはパノラマカーを名乗る7000系をはじめ、パノラマDX(8800系)、パノラマSuper(1000系、1600系(1700系) )などファンのみならず、車両ごとに会社が公式に認める愛称があるのが慣例であったが、
当車両と同時に登場した2000系には「ミュースカイ」という愛称が付けられたものの当車両にはつけられていない。
名鉄内での運用上の略号は共通運用されている1700系とともに当ホームページでも記載しているとおり「C2」と総称されている。
当初の岐阜方面からの空港アクセス計画では、全車特別車の特急と1600系(1700系)に3500系を併結した一部特別車の急行を毎時1本を予定していたが、計画変更により一部特別車の急行は専用の編成による一部特別車の特急で運用されることになったため、2000系をベースにした当車両が製造されることとなり、現在に至る。
全体的に2000系と酷似しているが塗装は2000系が青と白をベースにするのに対して、本系列では白をベースに、従来からの名鉄特急のブランドイメージを引き継いだ「名鉄スカーレット」を採用している。
車両前面の構造は2000系が貫通構造で連結時に開閉させて幌を出せるのに対し、当車両ではいずれの方向も準備工事のみに留まっており、非貫通構造で開閉できない。
ただし、当車両ではこの部分にはマジックミラーが設置されており、車内から景色を見ることができる。
落成した時期によっての車両の差異
1次車 2201F-2204F
2004年に製造された車両。落成当初、特別車は2次車と比較して座席が1列分多く、その分荷物置き場が少なく、座席背面のチケットホルダーが装備されていなかったが、2次車落成時に1人掛け座席を車椅子対応席を残して撤去して、荷物置き場が増設となり、座席背面にチケットホルダーが取り付けられた。
一般車はクロスシートが3300系1・2次車、3150系1次車と同様、横2+2列の配置でこの部分にはつり革が装備されておらず、客室内の手すりはピンク色となっている。
2007年に製造された車両。それまではごく一部を除いて全車特別車での運行が基本であった、犬山線 - 河和線系統の特急の約半数を一部特別車での運行とするために導入されたもので、特別車は車椅子対応席以外の1人掛け席が荷物置き場となり、窓配置が変わった。
また、当初より座席背面にチケットホルダーを装備する。一般車はクロスシートが横2+1列の配置に変更された。
このため、一般車の座席定員はモ2300形で4名、他の3両では6名ずつ減少し、全体定員は4両合計で10名増えた。
また、3150系2次車と同じく手すりの色もライトブルーパープルに変わっているほか、クロスシート部分にもつり革が設置された。
この5本の編成は営業運転開始当初、常滑駅発車直後に流れるBGMが映画『八十日間世界一周』のテーマ曲「Around the World」となっていたが、すぐに従来車と同じBGMである「Big Sunset」に変更された。
3次車が2015年、4次車が2016年に製造された車両。
外観は正面下部のスカートの形状を変更した上で塗装がスカーレットに変更され、側面の窓下にもスカーレットのラインが追加されたものとなっている。(この後、2201F-2209Fも舞木検査場への定期検査時に塗装変更されている。)
また、方向幕は三菱電機製のオーロラビジョンR-STAYだったが、フルカラーLED方式に変更された。
内装では、特別車においては1号車に0A、2号車に13Dが追加設置され、2名分座席が増加した。
一般車においては、車内の案内表示機が2段表示可能な3色LED方式だったものが、一般的なLCD方式となった。なお、特別車のLCDは従来通りである。
このLCDは、従来駅名の「名鉄」(例:名鉄名古屋 等)を省略して表示(例:次は 名古屋 等)していたが、3次車では省略せずに表示するほか、画面下部に中日新聞ニュース等を表示している。
2330番台に関して2300系一般車との差異
最終更新 2017.3.2
その他の写真
最終更新 2017.4.9